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その人は、世界は無価値だと言っていた。でも、そんな世界でこんなに美しい物が存在するんだろうか?愉快な物、悲しい物、嬉しくなる物、種々存在している。それは見る人によって価値づけられていく物だろう。その人は事実、そこに何らかの価値を見いだして写真を撮った。だとすれば…
世界は無価値なんかじゃなくて、価値に溢れすぎていて本当の価値に気づけなくなっているだけなんじゃないのか?人の数だけ価値があって、それを全て理解する事はできないだけで。全ては有価値なんだ。だから、その人のブログも、意味がある物だったんだ!価値があるんだ!
その人は、その人の視線でそれを上手く切り取って僕にそれを見せてくれた。その人のやってきた事は無意味なんかじゃなくて、確かに僕の心を動かしたんだ。その人が消えてしまっても、形として残って、僕の心に残っている。
そしてカメラの写真に辿り着いて、その人の事をまた考える。
「この写真は何を伝えたかったのだろうか。」
…その人にとって、カメラは特別な物のようだ。それは、その人がブログに写真を掲載する為には必ず必要な物だからだ。
…それだけか?何が引っかかるんだろう?カメラはその人の体の一部。そこだけをブログに上げている…
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