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誰からも忘れられようと、誰かがそこに置いて、大事な祈りを捧げた場所。お地蔵さんはいつまでもそれを覚えていて、今でもここを通る人を見守り続けている。
なんてね。お地蔵さんじゃないんですけどねw」
開けた場所に、砂利が敷き詰められている。よくよく見てみると、ザイルが四角く固定され、ここが駐車場である事を辛うじて自己主張しているのが分かる。その真ん中には…カボチャが大きく実をつけていた。何故?
「砂利だらけの駐車場というのは大変無機質ですよね。便利な場所ではあるんですが…
その駐車場のど真ん中になんとカボチャ。結構しっかりなっていましたw
頼まれもしなくても、カボチャは土と水があれば実をつける。辛い状況でなったその実は甘い物でしょうか?」
時々読み返しては、自分で笑っている。
この日はこんな事を感じた。それを撮ったのはあそこだ。あの日は暑かったな。どれも懐かしい。
自分の足跡が、きちんと形として残っていく。
しばらくして、自分の死など恐るるに足らぬ事に気づいた。人はいつか死ぬ。ただ、私はそれが早いだけ。いつ死ぬかは分からない。それは、誰だって一緒なんじゃないだろうか。今日死ぬかもしれない。十年後死ぬかもしれない。死なないなんて事は無い。
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