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インベーダーセット【シベリアとミルクコーヒー】
「グラフィックしょぼ」
「レトロゲームだからな。……というか、どこからそんなもん引っ張り出してきた」
「倉庫。ゲームカフェならこういうのもあった方がいいでしょ？」
瑞穂はテーブル型の筐体（きょうたい）でゲームをプレイしていた。
テーブル型筐体はその名前のとおり、テーブルとデジタルゲームの筐体が１つになったものだ。
テーブルにモニターが埋め込まれており、物を食べながらゲームをプレイすることができる。
プレイしているのは『ボンバービー』。
ブロック崩しとピンボールを足したゲームだ。
「ブロック崩しとしてもピンボールとしても中途半端ね」
「そうだな」
発想はいいのだがツメが甘い。
ピンボールのようにフリッパーで弾くタイプではなく、ブロック崩しのようにバーを左右に動かして（前後には動かせない）玉を跳ね返すタイプだ。
ブロック
↓
■■■■■■□←ボールが当たるとブロックは消える
・
・
・←ボール
・ ・
・
━←バー
ステージをクリアするという方式ではなく、ひたすらブロックを崩し、特定のターゲットに当ててスコアを稼ぎ続けるだけ。
ブロック崩しとしてもピンボールとしても派手さにかける。
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