0人が本棚に入れています
本棚に追加
目が覚めた……、とは違う感覚、意識が戻ってきている感じ、思い出したくない感覚……。
この冷めた空気はすでに慣れたいる。
埃の多い暗い場所で拘束された状態に比べれば、まだいいけど、決して解放された気分ではない。
全く外に出れない軟禁状況、ここがどこか分からない状態だったけど、暴力的な扱いはなく、限定された空間での生存に慣れてしまっていた。
帰って来たとは言いたくない、戻された空間の中で身体も動かせるようになった頃、一枚の書置きが視界に入る。
「いつも通り、生活しておけ」
いつまで……、いつまで……、このままなのだろうか……。
最初のコメントを投稿しよう!