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「よーし、100もう一本測るよ~。」
マネージャーの声が響く。
私は凛を見て言った。
「次は勝つからね。」
すると、凛はニヤリと不敵な笑みを浮かべていう。
「ふーん?次勝つのも私だよ。」
そうやって余裕な顔していられるのも今のうちだぞ。
絶対勝ってやるんだから。
「位置について」
クラウチングスタートの準備をする。
緊張感漂う風が、私の横を通り過ぎていく。
集中しろ。
私は自分の心にそう呼びかけ、大きく息を吸う。
目線は、真っ直ぐ、コースを見つめる。
凛は後半追い上げ型だ。
だから、私はスタートで差をつける。
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