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「近藤さんか土方さんはおられるか?」
門の前をホウキで掃いていると一人の男性が訪ねてきた。
「土方さんお客様です」
「誰だ」
一礼して入ると土方が嬉しそうに笑う
「斎藤?斎藤じゃねぇか!」
「お久し振りです」
「どうしたんだ?めっきり姿見せなくなったと思えば…」
「近藤さんと土方さんがこちらに居ると聞いてお力添え出来ればと思い参りました。」
「でもいいのか?なんの後ろ楯もなにもない屯所に来て…」
「いつかご恩を返せればと思ってました。今がその時と思った所存にございます。」
「そうか」
「土方さんが笑ってると思ったら一くんじゃない」
「おお斎藤!久しぶりだな」
土方の笑い声につられ沖田や原田が集まってきた。
「これでシエイカン時代の仲間が揃いましたね」
「そう…だな」
沖田の笑い声に土方がぎこちなく頷いた
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