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入社したばかりのころは、簡単な事務や誰かのサポートばかりを命じられていたが、このごろは少しずつ、ひとりで仕事を任されるようになってきた。
この会議資料作りも、織花ひとりが担当していた。
「明日の朝いちばんに使うから、急いでほしいんだけど。大丈夫かな?」
直属上司の住販課長に命じられた時、織花は胸を張って引き受けた。
「はい、頑張ります!」
任されたからには、ちゃんとやり遂げなくては。たとえどんなに時間がかかっても。
自分でも、要領がいいほうだとは思っていない。むしろ、どんくさいほうかもしれない。けれど、こうと決めたことは必ず最後までやり通す、粘り強さと頑張りが自分の長所だろうと、織花は思っている。
――任される仕事が増えてきたってのは、それだけ認められてきたってことだよね。だから、もっともっと頑張らなくちゃ!
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