ハ・ツ・ネ・ツ・オメガ 3

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 壮介の匂いが織花の全身を押し包む。強い腕から、髪をなでる指先から、触れ合うすべてのところから、織花の体の中へ流れ込み、いっぱいに満たしていく。  ただそれだけで、うずくような幸福感が足元からこみあげてくる。  もう、抗えない。  体が心を裏切る。  言葉が勝手にあふれ出す。 「あたしを、めちゃくちゃに、してください……っ!」
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