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幼さの残る丸っこい顔立ちに、さっぱりと切りそろえたショートボブ。小さな輪郭の中で、少し色の淡い大きな瞳が目を惹く。
やや小柄なこともあり、社会人になってもう一年あまりが経つが、いまだに学生と間違われる織花だ。
――アパートに戻ったら、まずお風呂だな。さっさとパジャマに着替えて、なによりこの窮屈なネックガードを外して……。あー、それから、寝る前に抑制剤飲まなくちゃ。めんどくさいけど、しょうがないしなー……。
コピー機の前に立ち、ぼんやりそんなことを考えていた時。
「織花ちゃん。佐々木織花ちゃん、だよねぇ……」
ぼーっとしていた織花の背後で、人の声がした。
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