第1章 キャメロン

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  そう言って紅が肩を竦めて見せれば、蒼は納得のいかない様な顔をしつつも口を噤む。 「そんなに気になるのなら、試してみるか?」 「え?」 「だから、そんなに気になるなら、試すか?って。異世界に行く方法」 傍でドンヨリされていては気になって仕方がないので、彼は彼女にそう提案した。 もちろん、蒼は即座に喰いつく。 〝この事案、そんなに気になることか・・・?〟と紅が内心思ったのはナイショである。 「紅、一緒に異世界に行ってくれるの?」 「・・・めっちゃ輝いてんな、蒼・・・まぁ試してみて、それでお前の気が済むっていうなら、俺は別に構わねぇけどさ」 「ホント?!」 「こんな嘘言ったってしょうがねぇだろ?」 やったーっと喜ぶ蒼はその場でジャンプしたり、兄に抱き付いたりと大はしゃぎ。 「そうと決まれば善は急げだよ!!行こう!今スグ!!」   そう、『異世界』という未知なる世界を見るための旅に・・・         *****  
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