第1章 キャメロン

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★エレベーターで異世界に行く方法★ ★最初に、十階以上あるエレベーターのある場所に行く。     ★1、 エレベーターに乗る。 (乗るときは絶対一人で、一人以上だと失敗してしまいます。) オカルトサイトを見ながら、紅は書いてある通りに実行に移す。 但し、流石に蒼を一人にするわけにもいかないので、『乗る時は絶対に一人で』という注意事項は完全に無視をした。もっとも、五月蠅い蒼を黙らせる為だけのモノなので、紅は敢えて二人でエレベーターに乗り込んだのだが。 ★2、 エレベーターに乗ったまま、4階、2階、6階、2階、10階と移動。   (この際に、何処かの階で誰かが乗ってきたら成功できません。) 四階から二階へ、二階から六階へ・・・ 紅は無言で黙々とエレベーターのボタンを押す。 ★3、 10階についたら、降りずに5階を押す。 だんだん五階にへと下がって行くに従い、先程まで意気揚々としていた蒼の顔が暗いモノにへとなっていく。まるで狙っているかのように誰も乗ってこないエレベーターに、流石の蒼も不安になったようだ。紅はそれに気付き、苦笑しながらもそっと妹の頭を撫でる。 大丈夫、自分がついていると言う様に優しく・・・。  
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