光照らす地下世界

5/17
前へ
/191ページ
次へ
  サルペドンは冷静なまま、この事象を分析する。  「落ち着け、よく見ろ、  天井がかなり高くなっているだけで、空がある訳ではない。  確かにこれだけの規模の大空洞は驚愕に値するがな・・・。  我々はそれだけ深く地球の内部に降りてきたんだ。」 酒田さんの興奮はそれで納得できないようだ。  「ちょ、ちょっと待って下さいよ、サルペドン、  じゃ、じゃあの光は!?」 サルペドンは厚いサングラスをかけたまま、その光源を見上げる・・・。  「恐らくだが・・・  あれはオリオン神群の能力の一つだ・・・。  太陽の神ヘリオスが造り上げたものかもしれない・・・。」  はぁぁぁっぁ!? サルペドンはそこで自嘲気味にふっと笑った。  「ただの推測だよ、  気になるなら次のディオニュソスのテメノスで聞いてみようか?」   
/191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加