光照らす地下世界

7/17
前へ
/191ページ
次へ
  そんなことを休憩地点で考えていたら、 互いの目が合ってしまった。 別にどちらが先にと言う訳もなかったのだが、 マリアが先に微笑んだ。  「あら?  どうしました? タケルさん?」  「あっ、い、いえ・・・(そうだ!)  マ、マリアさん、行軍きつくないッスか?  女性のカラダでここまで歩くのつらいっしょ?」 何を今さら・・・  「・・・大丈夫ですよ、タケルさん、  皆さんの方が大変でしょうし・・・。  それに・・・この先、もっとつらい事が起きるかも・・・。」 勿論、それはタケルも覚悟済みであった。 果たして・・・この先、誰が犠牲になるのか・・・、 全員無事に生きて地上に戻れる保証は何一つないのに・・・。  
/191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加