光照らす地下世界

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  恐らくは・・・ 美香の性格・・・行動パターン・・・ それを常日頃身近に接していたタケルは、 無意識のうちに、ここで何をすべきなのか、 深層心理で学習していたのかもしれない。 やっぱり・・・、 タケルも、スサを背負って立つ器を有しているのだろう。 体格や性格は全然違うのに・・・。 改めてマリアは、このいじらしき二人の姉弟に思いを馳せた。 できることなら・・・タケルだけでも・・・。  「なんだぁ!?」 突然、物思いに耽っていたマリアの思索が破られた。 何事かと、タケルの向かった方を見据えると、 ・・・どうもタケルが呆れかえっている。  どうしたの?  
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