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「ね……シイバさんの、舐めさせて」
カナタの身体が解れるまでかなりの時間が必要だ。その間シイバにばかり手間を掛けさせるのは忍びなかった。仰向けになったシイバの顔を跨ぐと、胸をぺたりと腹のあたりに乗せる。そうして大きく育ったシイバの雄に触れた。
「おっきい……」
本当に発情していなくても受け入れられるだろうか。不安に思いつつも根元から舌を這わせた。唇で挟むようなキスをして、軽い刺激から始める。二年の間、何度も触れた雄はどこが感じるのかも把握していた。性急な動作にならぬよう、少しずつ核心に触れる。
「入れるぞ」
シイバに触れて緊張がほぐれた。それに気づいたシイバがまだ硬い孔に指を侵入させる。押し入ってきた存在に身体が僅かに抵抗を示したが、その後はすんなりと進んだ。シイバが指を曲げるとくちゅりと音が立つ。そちらに気を取られないようにと、カナタも愛撫へと戻る。
ふわりと漂う香りが強くなった気がした。先端から滲み出た透明な液を舐め取っていると、どんどんと体温が上がる。
「来たのか?」
「あ…………」
きゅんっと胸が締めつけられる。この感じはよく知っている……そう思った瞬間には、後孔からとろりと愛液があふれ出ていた。
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