1013人が本棚に入れています
本棚に追加
七割方飲み込んだところでたまらなくなって暴れた。もどかしくてたまらない。乱暴にしてくれていい。オメガはそれを受け入れられるように出来ているのだから。
「カナタ……愛してる」
焦れるカナタをシイバのキスが甘やかす。前回はヒートしたシイバに後ろから攻められるばかりだった。互いに生殖本能で交わっていたため、交接中に甘いキスなど交わしたりはしなかった。肌を齧ることが愛欲の証だったのだ。
いくつものキスに宥められ、カナタはようやくシイバの全てを後孔に迎え入れることができた。
「あ、ああ……あ、あっ……」
長大な雄が最奥を突く。ゆるゆると腰を前後させているだけなのに、体中が溶かされて正体を失くしそうだ。
(欲しかったあるふぁの……)
だらしない顔で喘ぐカナタを、シイバが抱え上げる。ほんの少し持ち上げてはゆっくりと降ろす。それを繰り返しながら段々と深さを変えていった。シイバの雄に書き出されてあふれ出た蜜液がぐちゅりと音を立てる。
「あ、あ……っ、っん…………ふぅ」
これまでに感じたことのない愉悦が広がっていく。ツンと胸の先端がシイバの肌を擦っただけで、カナタは逐情した。
最初のコメントを投稿しよう!