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それからさらにアクセサリを作っていた僕。
だがそれをしていた時につい僕は、
「集中して作っている時に別なことをされると、変なものができたりするんだよね」
「そうなのか?」
「そうそう。だからたまにアリサ姉ちゃんに声をかけてもらって、わざと失敗して変わった効果をつけてみたりしたんだよね」
「へ~、じゃあ俺が今度はアリサの代わりにリオに何かをしてやろうか?」
「いいの? 人が違うとやるタイミングやすることが違うから、また違ったものができそうなんだよね」
などと僕は気楽に考えていたのが間違いの始まりだった。
そうやって真剣に呻きながら今までと違うアイテム~、などと思っているとそこでエドワード王子が、
「……以前より危機感を抱かれていない気がするが」
「? 何か言った?」
「いや、リオにとって都合が悪い時に難聴になっているよなと俺は思っただけだ」
「? 僕にとって都合が悪いことをエドワード王子は言ったの? でもそれだったら聞こえていない方がよかったんじゃないかな? うん、そうだね」
「……」
僕がよくよく考えてみるとようだよなと一人で頷いていると、エドワード王子が僕のそばで沈黙した。
うん、やっぱりこれで正解だったみたいだ、さてどうしようと僕が真剣に考え恥じえた所で、後ろからすっと僕の前に手が延ばされる。
いつの間にか僕の背後にエドワード王子が立っていた。
嫌な予感がする、そう僕が思っているとエドワード王子の手がすっと僕の服の中に首元から入ってきて、
「あ、や、やぁ……だめぇ」
「可愛いな、リオ」
もぞもぞとされて僕は、変な声が出てしまう。
しかももう片方の手は僕の腰のあたりから服の中に……。
確かに何かをしてもらえればと思ったけれどこれは、僕の想定範囲外だ。
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