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「や、やめっ」
「本当に感度がいいよな、まだ肌を触っているだけなのにこの先に言ったらどうなるんだろうな……試してみるか」
「や、やめっ……あれ?」
そこで僕が作っていたものが何かに変化した。
現れたのは、羽のようなものが四対ついた銀色の指輪だった。
なんだろうと思って、鑑定してみると、
「“空を飛べる指輪”……なんだかすごいものができちゃった。これは後でどう作るのかを分析して……ふあああ」
「いいものができたようだな。さて、そのお礼をリオには支払ってもらおうか。体で」
「ま、待ってください、僕はっ、ぁああああっ」
僕は慌てて抵抗してどうにかエドワード王子から逃げ出したのだった。
エドワード王子に異様にセクハラをされてしまった僕は、身の危険を感じて今夜は離れて寝ようとしたけれど、
「逃がすか!」
「うわーん」
といったように僕は後ろから抱きしめられて眠る羽目になった。
ただ最近エドワード王子に抱きしめられて眠るとやけに気持ちよく眠れるような気が……したのはたぶん気のせいだろうと推測される。
そうそう。
と僕は自分の気持ちを結論付けて、沢山の武器などを持ちながら目的の場所に向かおうとすると、
「背が低いから持つのが大変だろう。貸せ」
「……さりげなく僕が、背が低いと言われた気がした」
「実際に低いからな。……俺が捕まえるにはちょうどいいサイズな気もするが」
そう言われた僕は、これからも頑張って背が伸びるよう無駄かもしれない努力をしようと決意する。
そんなこんなでいつもの待ち合わせのギルドの酒場にやってくると、毛布たるともいた。
とりあえずレインに、
「これをつけると猫耳がなくなります」
「本当!」
レインが嬉しそうにそれをつけるも、すぐに猫耳は消えたがいいけれど、
「……体が重く? なったきがする。魔力がも少なくなった気もするし」
「潜在能力を開放と言っていたからそうなるのかも」
その言葉にレインは沈黙して、そっと渡したアクセサリの指輪を自分の指から外したのだった。
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