渡さないぞ

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 指輪を外した途端、ピコンとレインの猫耳が復活した。 「やっぱりこの方が体も軽いし魔力だって違う。……でもこの猫耳が……ふああああっ」  そこで再び現れた猫耳をオルト王子が触った。 「やぁああっ、ぁああっ、やぁあ」 「ああ、本当に猫耳が元に戻っていますね、可愛いし、しかも触るとエロくなるのでなくなってほしくないな~と私は思っていたのですが、やはりある方がいいですね」 「やぁああ、オルト、やぁああっ」 「いい声で鳴きますね。こういう風になる場所が減るのはやはり私としても、ごふっ」  そこでレインの猫パンチがオルト王子を襲った。  その容赦ない攻撃にオルト王子が倒れて、レインがハアハア言いながら、 「……もういい、僕だって、容赦しない……オルト、大丈夫?」  ついやり返してしまったけれど、そのままうずくまっているオルトに、やりすぎてしまったのかと覗き込むと、そこでオルトにレインが抱きすくめられてしまった。 「ひ、酷い、だました……うにゃあああっ」 「こうやって抱きしめて、逃げられないようにして、後は抵抗できないのでこのように好き放題できるわけですね」 「うにゃぁああ、尻尾はやめてぇぇぇ、うぐっ、えいっ」  そこでレインは涙目になりながら指輪を外した。  耳としっぽが瞬時に消えてしまう。  すると今度は尻尾の付け根辺りを服の上からさわさわと。 「や、やめっ」 「このあたりにしっぽがあったんですよね」 「やだやだぁ~」  レインがオルト王子の腕の中でジタバタするも逃げられない。  どうしようかと思っているとそこでエドワード王子が、 「オルト、その辺で」 「……つい抵抗されたのが嬉しくなって、いじってしまいました。いけないイケナイ」  笑うオルト王子はレインを話すとそこでレインが、
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