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また何者かが僕へと襲い掛かる。
今度は一体どうなってしまうのか。
と思いながらとりあえず、
「新作の杖の威力を試してみましょう。そ-れ、“氷の矢”!」
僕は、レインに渡したのと同じ杖を使ってみた。
瞬時に五つほど氷の矢が現れっ突如現れた坊主頭の筋肉ムキムキマッチョの冒険者に向かっていく。
そういえばアリサ姉ちゃんに挑戦して行く冒険者で、細マッチョや優男はあまり見ないなと今更ながら僕は思った。
そこで五本ほど呼び出した氷の矢だが、
「ふんぬ!」
即座に握りつぶされて、甲高い音を立てて砕かれてしまいう。
そこそこ強い魔法だったのにこう来ますか、と僕が思っていると今度はレインが、
「となるとこれはどうかなっと。“虹の氷”!」
レインが楽しそうにそう言って魔法を放つ。
同時に今回現れた挑戦者の周囲の地面で魔法陣が幾つもの光の魔法人が現れて、発動する。
氷がそこから生まれて次々と挑戦者を襲うが、それらをナイフで簡単に切り裂いた。
この挑戦者、いつもより強い。
そう僕が思っているとレインが、
「わ~、この威力の魔法の効果はないのか。だったらもう少し強めてもいいかな? ……こんな強い相手と戦える機会なんてそんな……うにゃ」
「レインは私の後ろで大人しくするように。怪我をするかもしれませんからね」
「ぼ、僕だって……」
「今回は強いようですからね。エル、久しぶりに一緒に戦いますか?」
「そうだな」
オルト王子の言葉にエドワード王子が頷く。
そこで目の前の脳筋冒険者が、
「ふむ、弟のリオと戦う前にその恋人と友人が邪魔をするかもしれないと聞いたが、なるほど。お前たちが。だが……“つわもの”の気配がする」
「それは嬉しいな。エルはどう思う?」
「どちらでも構わない。早く倒して目的のものを探して、俺はさらに強くならないといけないからな」
そう答えたエドワード王子が、そこで戦闘を開始する。
珍しくやる気になっているエドワード王子。
その戦闘を見るとオルト王子と息があっている。
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