私と写真

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はっとして私は時計を見た。 家を出る時間までもう一時間しかない。 私は急いで準備された朝食を食べ、学校の準備をした。 そうこうするうちに時間はどんどん進み、気がつけば家を出る時間。 まだ寝癖が綺麗に治っていない。しかし遅刻するよりはマシだろう。 キッチンに置かれた弁当を手にとって家を出た。 高校へ近づくにつれ、制服姿の人が増えてくる。 欠伸を噛み殺しながら歩いていると後ろから背中をぽん、と叩かれた。 「おっはよー」 同じクラスの仲のいい女の子。彼女はいつも私を見つけ、声をかけてくれる。 「おはよう。今日も朝から元気だね」 笑いながらそう言うと彼女はニカッと笑い、言った。 「そりゃあ、一日の初めにどんよりしてちゃ今日が台無しだろう?ほら、あかりも笑いな」 中学から運動部に入り、活躍してきた、と言う彼女はいつも活発で、私はそんなところが好きだった。 他愛のない話をして、授業を受けて、放課後は思ったよりを早くやってくる。 「あかりー、帰ろ」 「あれ?今日は部活ないの?」 「うん、今日は休み。親父と出かけるんだ」 そう嬉しそうに言う彼女の少し後ろを歩く。 「へぇ、いいね。どこ行くの?」 「……さぁ?」 首をかしげる彼女に私が笑うと彼女も笑った。
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