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「おかぁしゃんっ!」 振り返ると、幼い娘が“にしゃっ”と笑って私に抱きついてきた。 私の胸に顔を埋め、「しやわせ~」と呟いている。 娘の後ろから、夫となった人がゆっくりと歩いてくる。 私が欲しかったもの。 父と母に見て欲しかったもの。 私の「しやわせ」。 長い時間をかけてようやく手に入れた私の「しやわせの形」を、 私はしっかりと抱きしめた。
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