17人が本棚に入れています
本棚に追加
「確かにおれ、歩美より一年くらいしか上じゃない。それでも、彼氏なんだよ」
「……晴斗先輩」
「一人で悩んでる歩美見てるとイライラするんだよ。なんで、頼ってくれないのかなって」
「だって……わたし……」
「相談したってどうしようもないって、最初から諦めてさ」
確かにそうだ。
晴斗先輩とは仕事の種類から何もかもが違う。
だから、相談しても仕方ない。晴斗先輩を困らせたら駄目だって思っていた。
「仕事だって、歩美が悩んでるの知ってる」
「……晴斗先輩」
「今のままじゃ駄目だってことも」
「だから辞めようって……」
「諦めんなよ!」
感情をぶつけるように怒られたのは初めてだ。
最初のコメントを投稿しよう!