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ここが自宅マンションであることが幸いだった。
「ほら……もう、こんなに濡れてるよ」
壮登の手がスウェットのウエストから忍び込み、双丘の割れ目をなぞっていく。
ヒクヒクと痙攣を繰り返す彼を受け入れるその場所は、女性のそれと同じように分泌される愛液で満たされていく。
その蕾を直接触って欲しくて、さらに腰を突き出した。
壮登は俺のスウェットを下着ごとずり下げて引き抜き、その場に膝をついて両手で尻たぶを掴んで割り開くと熱い舌を蕾に這わせてきた。
「あぁっ…あ、あ……っ、壮登……やらぁ……っ」
先を尖らせた舌で抉るように蕾の薄い粘膜を開いていく。
次々に溢れ出る愛液を啜りあげるジュルジュルという水音に、俺のペニスもフルフルと震えている。
一度も触れていないにもかかわらず、先端からはまるで壊れてしまったかのように透明の蜜を溢れさせている。
細く銀色の糸を引きながらフローリングの床に落ちるさまは、自分が壮登と同じ獣になってしまったかのように錯覚する。
快楽が欲しい……。この火照った体を鎮めることが出来るのは壮登から与えられる快楽だけ。
それ以上に欲しいものは……。
「はぁ、っひぃ……も……やっ」
焦らされ続けることに耐え切れなくなった俺は肩越しに振り返ると、腰のあたりにある彼の黒髪を鷲掴みにした。
「壮登…!は、はやく……ち、ちょうだ……ぃ!」
俺の声に上目遣いで見上げた壮登は、ゆっくりと立ち上った。
唾液なのか愛液なのか判断がつきかねる濡れた唇を長い舌先で舐めとりながら、俺の唇を塞ぐ。
後ろから押さえつけられた体はキッチンカウンターに挟まれ逃げることは出来ない。
ねっとりと絡む舌に応えるように、俺もまた舌を伸ばして強請る。
素肌の尻たぶに感じるのは、壮登の怒張した灼熱の楔……。
そこにそっと手を伸ばして、指先で形をなぞっていく。
「――蓮、欲しいの?」
「うん……うんっ。欲しい……っ」
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