発情期の訪れ

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「俺の……何が欲しいの?チ〇コ?それとも……精子?」 「あんっ……りょう、ほ……っ」 「欲張りだなぁ…。安心して……お前を孕ませるのはこの俺だから。他の誰でもないよ…」  耳殻に沿って舌が動く。時折唾液を流し込むようにしながら……。  普段でも甘い壮登の声が、余計に甘くなる。いや、そう聞こえるだけなのかもしれない。  その声は確実に俺の性欲を煽りたてる。 「はぁ…はぁ…っ。俺……お前の子……産んでも…いいのか?」 「もちろんだよ……。俺と蓮の子だよ……」 「うれ…しぃ……」  背後から囁く壮登の声に嘘は見当たらない。なぜって、彼が言葉を紡ぐたびに触れている楔がピクリと動いていたからだ。  αは稀少種で敏感な種族だ。ただ抱くだけの相手に対しては実に淡白で、ここまで己が反応することはないという。  壮登は俺を抱く時、いつも震わせる。そして、ビショビショになるほど下着を濡らしながら俺の中に入りたがる。 「これから一週間、ずっとずっと一緒だよ……。小岩先生も言っていただろ?俺たちは大丈夫……」 「ホント?ホントに一緒?あの人に……会わない?」 「会うわけないだろ?あの人は――関係ない」  ほんの少しの含み。それが気にはなったが、今の俺はこの体を満たして欲しいという思いに支配されていた。 「ちょ…だい。壮登の……精子…」  俺は、はしたなくも天板の縁に左膝を乗せた。片足で体を支えながら尻を突き出すと、濡れた双丘が自然に開いていく。  その割れ目に指を這わせた壮登は、我慢出来ないというように自分のスウェットと下着を脱ぎ捨てた。  ***** 「ひゃぁぁ…あ、あぁ……っ」  上体を前倒しにしている事で、長大な楔を穿たれた蕾は、その太い茎に纏わりつくように薄い粘膜を目一杯に広げていた。  荒い息遣いと共に腰をガッツリと両手で抑え込まれたまま、後ろから激しく突き込まれる。  決して広いとは言えないキッチン。  壮登が俺の体に体当たりするように動くたびに、しっかりと固定されているはずのシステムキッチンが揺れた。
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