発情期の訪れ

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「あ…熱い……。壮登の精子……熱いっ」 「お前の子宮をいっぱい満たしてあげるからね……。まだ出るよ……」 「はぁ……く、苦し……ぃ」 「今まではきっと、注ぎ足りなかったんだね……。ごめんね、蓮…。俺が不甲斐なくて……。今日からはいっぱい、いっぱい注いであげるからね」 「壮登……っ、俺……俺、お前を…っ」 「今は黙って…。子宮(なか)で感じて……俺の想いを」  壮登の一回の射精はゆうに三〇分を越える。その間、温度の変わることのない精子を受け入れ、時々抉られる快感に子宮を震わせる。 天板の上にぐったりと倒れ込んだ俺のTシャツをめくりあげて、背中にキスを振らせながら胸の飾りをきつく摘まむ。  そのたびに小さな声が漏れ、中の壮登を食い締めた。  予兆はあったものの、発情期で急激に高まってしまった体は気怠く火照っている。  うっすらと目を開けてはいるが、見えているはずの光景は涙で滲んで良く見えない。 「蓮……、蓮……」  愛しい伴侶の名を何度もうわ言のように呟きながら、俺はゆっくりと目を閉じた。  霞がかかった頭の中が動きを止めていく。 (眠い……)  肩甲骨に壮登の唇が触れた時、俺はすぅっと意識を失った。
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