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言い忘れていたが…いや、正確には言うタイミングが無くて言っていなかったがオレには霊感がある。
「こんにちわ。今日、試験を受ける方ですか?お名前は…」
「〇〇大学の山本 聖那[ヤマモト セナ]です」
「ぁ、はい!ありがとうございます」
……お姉さん…後ろに幽霊いるんだけど?
お腹から臓器出てるヤバそうな幽霊がお姉さんに手を伸ばした。
オレは幽霊がお姉さんに触れる前に手を弾いた。チリチリとした痛みが手に走る。
「……強いな…」
「貴方も見えるのね。ここ凄いのよ。霊道のど真ん中に受付があるから皆立ち寄っていっちゃって(笑)」
お姉さん気づいてたー!
ってか、普通に見える方でしたか!!
「…見るからに大変そうですね…」
「いやー、案内したかったんだけどね、ずっと金縛りあってて声は出てるんだけど、身体が動かなくて…助かったよ」
オレもこのお姉さんのように幽霊に囲まれてても、金縛りにあってても笑顔で接客出来る強い心が欲しい。
お姉さんは立ち上がるとオレを案内してくれた。
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