8. 初めての危険 ※

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「ゃ、ひぁっ、は、ぁん……っ」  ノエの白い肌がうっすらと赤く染まっていく。息遣いは荒く、瞳には生理的な涙が溢れ、呑み込めない唾液が唇を伝い、それを追った蔓が口内を蹂躙する。甘く口蓋を擦られて、ノエは抵抗も忘れて快感を呑んだ。後ろは三本にまでなった蔓に責められて、貞淑に閉じていた穴も流し込まれる液体を纏わせてはくはくと開閉する。なぜか触られないままのノエの男性器は限界を訴えて白いものを滲ませていた。 「ぁん、ん、ぃ、……っ、は、あぁ――ッ」  蔓がノエの奥を、突いた。稲妻のような快感が背を駆け登る。目の前に火花が散る思いで、ノエはがくがくと身体を震わせた。細かい痙攣。それはノエが後孔だけでの絶頂に押し上げられたことを示す。  意識が膜に覆われたような。両胸と後孔の刺激以外、何も分からなくなって。  ノエがすっかり発情したのを感じ取り、蔓たちはノエの体勢を変える。 「ぅ……?」  大股開きで座らされるような格好だ。もはやノエには、それを恥じる余裕もない。開きっぱなしの口からは唾液が伝う。胸の突起は赤く腫れ、後孔からは蔓たちが出した液体が卑猥に零れ落ちている。汗ばみ、赤らんだ肌は扇情的としか言いようがない。ノエはそんな自分の姿を正常に認識することもできずに、潤む瞳で下を見た。  そして、思わず息を呑む。 「ゃ……、な、に……」  いつの間にそこにあったのか。  ノエの下には、巨大な壺型の植物が鎮座していた。蔓たちはそこから生えている。ノエはあまりの快楽責めに、自分が移動させられていたことに気が付いていなかった。この植物は蔓を伸ばしてノエを捕らえ、ゆっくりと、自分の元へと運んできたのである。  植物は頭部の頂点をぱかりと開け、そこから一際太い、棒状の何かを伸ばす。  粘り気のある液体を纏わせているそれは、どうしようもなく発情しているノエにも危険と分かるものだ。毒々しい紫色が自分の後孔を目指していると気付いたノエはゆるゆると首を振りながら逃げようとするが、蔓たちに全身を拘束され、淫猥な責めによって力を奪われたノエにその術はなかった。触手はいっそう強くノエを縛り、さらなる発情を促すために喉奥を犯しながら、大量の催淫液を放った。 「ん、く、……ぅ」  飲み込み切れないほどのそれが唾液と混ざってノエの唇を濡らす。
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