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5. 継ぎの竜
……あの竜たちは随分と騒いでいたが、無視してきて大丈夫だったのだろうか。
そんな心配をしたのも束の間。
俺の目の前には今、途方もなく巨大な竜が身体を横たえている。
黄金色の竜が可愛く思えるほどだ。体長が何メートルなのか見当もつかない。山、とは言い過ぎだが、丘くらいにはなるのではないか。その身体は木々と同じ色をしている。一枚が大きな鱗には、ところどころコケが付いていた。隙間からは植物が芽生えているのも見えた。倒木を見上げるような気分だ。
これが〝継ぎの竜〟だと言う。
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