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「朱寧さ、前から思ってたけど、見た目に似合わず可愛いもの食べるよな」
屋台で何個か食べ物を買って、射的や金魚すくいをしていれば、あと20分で花火があがる時間になる。
そんな時刻だった。
10分くらいしたら、花火が見える位置に移動しようってなって、それまで手に抱えた食べ物を無くすことにした。
「見た目に似合わずってなんだよ!」
「かき氷のイチゴ味にリンゴ飴、チョコバナナに…極めつけは綿あめ」
「甘いものばっか抜粋するな!!たこ焼きにポテトだって食べてるし!リンゴ飴と綿あめは持ち帰り用だし!」
「持ち帰って食うのはお前だろ」
まぁ、そうだけど。
柚葉は食べ方が綺麗だ。
食べる仕草が綺麗なんだ。
無駄な動きがなく、静かに食べる。
なかなか顔に美味しいって表情出ないけど、たまにフッと目を細める時が美味しいって思ってる顔。
思わずじっと見てしまうくらいに、その顔は優しい
「ん?……あっ、そんなにじっと見てたってあげないからな朱寧」
「ちっ、違うし!!」
「ん、ならいいわ」
って、その唇を舌で舐めるのエロいから。
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