プロローグ

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数時間とも思える数秒が経った。僅か5秒。砂煙が充満する教室。太陽が金色に煙を反射していた。一体何が起きたかなんて分からない。自分は気づいた時には倒れていた。 立ち上がることはできる。周りにも無事だった人はいたみたいだ。外から警報が鳴る。 僕は嫌な予感がして廊下に出て階段を駆け上がった。呼び止める声が聞こえたが気にしない。再び爆音がしたが、先ほどのと比べればなんてことはなかった。屋上から周囲の景色を眺める。 見つけたー 紫色の光。五芒星を囲った円。そして、空に大地に見える人影の集団。それは、様々な形をしていた。 尻尾があるもの。ツノが生えているもの、耳が頭上に生えているもの... 何れも人型をしていたが、人ならざる者だったー
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