プロローグ

2/10
前へ
/10ページ
次へ
そして、僕を刃物で斬ってきた人型の化け物が再び近づいてきて下卑た笑いでそれを振り上げてきた。 学校から僕が自宅へと帰ってくる。今日は友達とゲーセンで遊ぶ約束をしていた。しかも午前授業だけという事もあってたっぷり遊ぶことができるのだ。 僕はその友達をライバルとして見ている。毎回毎回競い合っているんだ。ゲームは勿論、学校の成績、スポーツ、とにかく全てに於いて。しかし、張り合うだけ無駄と皆から言われていた。 なにせ、ライバルのそいつはイケメンと持て囃されてる上に、成績優秀、スポーツ万能ときた。でも、一つだけ勝てるものがあった。 それはFPSのゲームである。 家に着くと直ぐに靴を脱いで階段を駆け上がり貯金箱から金をとって再び靴を履いて外に出た。その間、チラッとテレビを見たのだが何とも酷いニュースがやっていた。 首都で大量殺人事件が発生。直ぐに警察が犯人を現行犯で逮捕。6名死亡。2名意識不明の重体。 首都か、自分の住んでるところは首都から遠いしまあ気にすることは無いかななんて思いながら自転車を漕ぐ。でも、その事件が頭の中からなかなか離れずにいた。 「ついた~」     
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加