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「つくづく君達は運が良いようだな。今までそいつらに攻撃されて生き延びた奴は今の所報告されていなかった。槍が余り深くまで刺さっていなかったのか」
「本当に良かったと思います」
僕達はこの後数分話した。そこで会話は終了し、直ぐに家に返された。帰ってこれたのは深夜2時を過ぎようかという時間であったので明日のために早めに寝ることにした。
朝起きると朝食を食べ、歯磨きをして、学校に登校する。いつもの日課だ。通学路中で学校のアイドルにぶつかるなんて事も起きない。ただ、いつものように、教室に入るだけ。
入ると一斉に質問責めにあった。殺人事件の事である。そんな重大事件、耳に入れてない訳がなかった。しかも被害者にクラスメイトまでいるのだから尚更だ。
「おい!颯馬。あの殺人事件の現場にいたんだろ?犯罪者は捕まったらしいけど大丈夫か?」
「大丈夫だよ」
大丈夫な訳がない。親友が刺されたんだ。未だに意識は無い。治療は終わっているのに...!
「犯罪者ってどんな人物だったの?」
「え?えーと、いかにもって感じの人だったよ」
そんな訳がない。あいつは人ですらないんだ。だから人を殺すのに躊躇なんていらない化け物なんだよ。
「確か、海斗が刺されたんだよな。無事なのか?死んでないよな」
「さぁ、分からないよ」
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