巡り廻る恋心

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「あ・・あのっ、その話、私にも聞かせて下さい。」 弱々しく小さな声だったけど、ちゃんと伝わったみたいだ。 「───えっ?ああ、花沢さん?」 話した事もない人に、いきなり声を掛けられたのだから、驚かれて当然だと思う。 だけど思いの外、彼女達は普通に話してくれた。 「あー、会いたい人に会えるっていうやつだよね?」 香織は、頷いて肯定の意を示す。 「私達も、よく分からないんだけどね、このアプリなんだ。」 そう言って、スマホ画面を見せて貰うと ─ Rencontre ─ というSNSアプリみたいだ。なんて読むのかスペルを辿ってると、スマホの持ち主が教えてくれた。
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