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「ランコントルって読むんだよ。」
「フランス語で、偶然出会うとか巡り会うとか、そんな意味みたい。」
「そ、そうなんだ──・・なんだか、ロマンチックだね。」
香織は、思った事をそのまま口にしたけれど、香織の言った事は、彼女達にとっては新鮮だったのだろう。
彼女達、三人は目をパチクリとさせて、お互いを見合わせると
「───ぷっ、ロマンチックって・・花沢さんて乙女!」
「あははっ、本当、今時ロマンチックって言う人、なかなかいないよ?」
「花沢さんって、ロマンチックな出会いに興味ありな感じ?」
笑われてしまった事に、香織は羞恥を隠せず、顔を真っ赤にさせて俯いてしまう。
「ああっ、ごめんね花沢さん。馬鹿にしたとかそういうのじゃないからっ!」
「そうそうっ、うちらには、いないタイプだけど、可愛いなって思ったんだよ!」
「むしろ、私達と友達になってよ。」
思いもよらない言葉に、赤くしたままの顔を遠慮がちに上げると、その顔は少し嬉しそうだ。
苦手だと思っていた彼女達は、話してみると結構優しい人達なのかも、なんて思いながら、彼女達にアプリの登録のやり方を教えて貰った。
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