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「京っ……動くぞ」
俺は堪らず抜き差しを始める。
「ア、アァッ……!」
京も高く嬌声を漏らした。初めて、心身共に一つになれた。その興奮が、一気に堰を切って、俺は京の尻を淫らに掻き回した。
京はシーツをきつく握って、その衝動に堪えている。
「京、悦過ぎだ、お前っ……」
京の中はきゅうきゅうにキツくて、しかも俺の動きに合わせて収縮する。抜く時は逃すまいと締まり、入る時は迎え入れて綻んだ。
「イくぞ……っ」
背中に覆い被さるようにして京の分身を握ると、京だってイキたくて堪らない筈なのに、大声で制された。
「やぁっ……!!」
「どうした? 痛いか?」
「ちが……」
「何だ」
腰を支えて緩く一度突くと、京の背が折れそうにしなった。感じているのは間違いない。
「真一……っ」
「ん?」
聞き逃しそうなほど、小さな声が紡がれた。
「これじゃ……真一の顔が見えない……」
思わず、頬が緩む。
「可愛い事、言いやがって……分かった」
わざと勢いよく引き抜くと、京が衝撃に堪えきれず鳴く。正面を向かせると、京のカオは泣き濡れひどく色香を漂わせていた。
京の膝裏を両手で折って、俺は摩擦に紅く色付く京の中に、再び入る。今度は、何の苦もなくつるりと入った。
「キス……して……真一」
俺はそのオーダーに応えて、長身を折って京にそっと口付ける。そして離れるやいなや、分身を扱きながら激しく腰を律動させた。
「ァッ、アァッ、真一っ……!」
眼下には快感に揺れる京のカオ。頭の中にはあのメロディ。京の足の親指が、きゅっと反り返った。
「京、愛して、る……!」
「ぉれ、も……ッ!!」
俺たちは身も心も満たされ、半ば失神するように眠りに落ちた。寝入る寸前には、新しいメロディが、エロティックに頭の中で鳴っていた。
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