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スカイヒル 真心こめてお手伝いします
真っ白な看板は、一見すると楕円だが、よく見ると、雲のかたちになっている。
黒い明朝体らしき文字は地味だが、誠意が控えめに込められている印象になっていた。
明生は、凌とふたり、その前に立った。
明生にしてみれば、昨日の続き、今日も業務開始の日常の筈だが──いま隣に凌がいるのは非日常だ。
夢みたいじゃないし、夢でもない。
昨夜、凌は、突然、ここへ落下してきたのだった。
朝6時に目覚めた時、まず、元工場を確認しに行ったのは、隣にいる凌には内緒だ。
玄関を出る時に、凌の靴があるのを見たので、自分でもバカだなぁと思いながら…行った。
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