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東雲 大翔。
それが僕のペンネームでもう一人の僕の姿でもある。
僕は記憶を失っても文章は書けたし、読めた。
そして、話すこともできたし、その言葉の意味もわかっていた。
ただ、時々、物の名前がわからないことがある。
確かに見たことはあるのにそれが何なのかがわからない・・・。
確かにそれを知っているのにそれが何で何をする物でどんな名前なのかわからない・・・。
そんな時はいつだってもどかしい。
けれど、それの正体と名前を知った時、またはそれの正体と名前を思い出した時はとても嬉しい。
記憶を失った僕は小さなことでも感動できる清い人間になったのだと自分ながらに思う。
きっと今の僕は無知な子供たちと同等なほど純粋だ。
もちろん、本当の子供たちには負けるけれど。
僕は事故に遭い、意識を取り戻すまでに2ヶ月近くの時間がかかった。
これもまたらしい・・・と言わなければいけないのだけれど・・・。
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