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そして、茫然としている九月の上にまたがり、九月のペニスを自らの内部に導く。九月の目の前で、それはどんどんと呑みこまれてゆく。
「保科、好き……っ、好き、だ、保科が好き……」
「ふ……だめ、九月」
「……どうして、……う、……どうしてこんな」
「はは、かわい。すごくかたい。気持ちいいよ」
「好き……い……好き……う……ぐ」
「あは……、ふ……気持ちいい。九月の、超いい感じだ」
繋がったままで、身体を丸めるようにし保科は九月の乳首を舐めた。そこは先ほどから嬲られすぎて、優しい舌にもピリピリと痛い。舌の中央で圧迫する動きに、痛み以上のものを感じて、声をもらす。
保科の中はとてもみだらにうねり、九月の性器をしぼりあげる。ずっと前にとうに限界を迎えたはずの部分が、悲鳴を上げる。もう無理だった。
「好き……好き……ごめんなさい……許して、こわ、い」
「はは、だめ……、黙って……」
細い腰が蠢く。
「好き……好き……好きだ……痛いよ、保科ぁ、保科ぁ」
最後は泣き声になってしまった。
保科は黙らせようとするように、九月の首を絞めた。保科の細い指。九月の皮膚に食いこむ。
「言っちゃだめ」
「おい、もう出かけるぞ!」
「あ!……うん、ごめんー」
壁を殴る音。苛立った声に、性交をしているにもかかわらず保科は悠長な声で答えた。
保科は、非情だった。
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