セルヴィ、ジュディスにおしりぺんぺんされるの巻

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「くそっ!どうして俺なんだよ!!」 セルヴィをおろした事で僅かばかり早くなったが、代わりに体力が限界に近づいている。 (このままでは追いつかれる。) 「スロウ!!」 俺はレオナルドの追撃を遅らせるため、スロウの魔法をとなえた。 「ゲベベベベッ!!」 俺が魔法を唱え終わるよりも早く俺の身体を電撃が襲った。 どうやら悪意のある攻撃は状態異常でもダメらしい。 「へへっ、ここまでのようだな。」 電撃で倒れた俺に満面の笑みで迫ってくるレオナルド。 その姿はまさに死神。 「くそっ、どうすれば。」 しかし電撃のしびれで動けない俺。 かといって、この状態からレオナルドに攻撃しても電撃をあびるだけ。 奴はすでに覚悟を決めたようで、焦点のまったく合ってない目で俺を捉え迫ってくる。 「や、殺られる・・・そうだ!」 俺はある魔法を自身にかけた。 「うへ・・・うえへへへ、何あがいてやがんだぁ!今楽にしてやるよ!!」 すでに勝利を確信したレオナルド。 「ふふっ、それはどうかな。サンダーボルト!!」 俺は電撃の魔法を唱えた。 「馬鹿がっ!いくら攻撃しようがお前は電撃を喰ら・・。」 俺は唱えたサンダーボルトを自身に向けた。 ピキーン!! 「ぐぁぁあああああ!!!」 電撃魔法をくらったレオナルドが悲鳴をあげた。 「はは・・・・ハーハッハッハ!!」 事前に唱えた反射魔法リフレクション。 反射した魔法なら悪意があろうが自分自身に唱えているので関係ないはず。 そして俺の目論見は見事に成功した。 「積年の恨み!!くらえっ、ファイアボール!アイスエッジ!シャドウアロー!」 俺はリフレクションが解けない間に自身に魔法を唱え続けた。 「てめぇ!!ジュディスぅぅううう!!!」 繰り出される俺の攻撃ですでに息絶え絶えのレオナルド。 「これでトドメだっ!!アースシェイカー!!!」 俺は地面に手をかざし、全てを揺るがす地震系魔法を唱えた。 しかし俺は気付いていなかった。 地震系魔法は地面に向けて唱えるため、リフレクションの効果が無い事を。 「ぴぎゃぁぁああああ!!」 俺は盛大に自爆した。
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