セルヴィ、ジュディスにおしりぺんぺんされるの巻

9/10
654人が本棚に入れています
本棚に追加
/525ページ
「だ、大成仏ですかジュディスさん!」 「ああ、まだ成仏してねえよ。」 おそらく大丈夫と言い間違ったのだろうが、一字増えるだけで死んでしまう間違いを俺は突っ込んだ。 俺はルカの回復を受けながら、レオナルドは雫からの説得を受けながら睨み合っている。 一歩間違えば死にかねなかった状況。 「あんたねぇ、もういい加減にしたら?」 「うっさい、アラサー。」 「はいはい。」 子供をあやすかのように俺をなだめるルカ。 そして俺の周りに出現した死霊。 「えっ・・・、死霊・・・?」 現れた死霊達は俺の周りをぐるぐるとまわりながら、少しして「チッ。」と舌打ちをして消えていった。 「あら残念、死ななかったわね。で、ジュディス何か言った?」 「いえ、何も言ってませんでありんす。」 アラサーの一言で即死魔法を躊躇なく唱えたルカ。 こいつが一番やばい、俺は自分のそばにすでに死神がいる事を知った。
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!