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いろいろな出来事があってすべてが解決した夜、しずはふぃエンドとベッドの上にいた。
どうしたらいいのか分からないと思いながら、シズがドキドキしていると、フィエンドはシズを自分の方に向かせてキスをする。
入り込んでくるフィエンドの舌にシズは自身の舌を自分から求めるように絡める。
けれどすぐに巧みなフィエンドの舌の動きに翻弄されて、シズは何も出来なくなってしまう。
唾液の絡まる音が妙に卑猥に響いて、シズは耳を塞ぎたくなるが、そのキスだけで体の力が抜けてしまい抵抗できない。
それどころか頭場で心地よくてぼんやりしてくる。
そんな逃げる気力も抵抗する力もなくなった様子に気づいて、フィエンドは唇を離す。
舌と舌の間に透明な糸を引き、フィエンドの目の前に頬を赤らめて瞳をうるませたシズが映る。
こんないやらしい顔をシズが出来るのだなとフィエンドは微かな驚きと同時に、自分だけにしかこんな顔をシズは見せないのだなと思うと優越感が湧いてくる。
次いですぐにシズをそのままベットに押し倒して、耳の辺りにキスをする。
「あ……やぁあっ」
「耳だけで感じるのかシズは。敏感だな」
「シズの意地悪……ぁあ」
舌でぺろりと耳を舐められてから、そのままフィエンドの唇はシズの首筋にそって落とされる。
シズはそのただ触れるだけの刺激に酷く感じてしまう。
フィエンドに触れられると、何でもない場所のはずなのに体がに快感が走るのだ。
自分の体が別のものになってしまったかのような不安をシズが感じていると、
「シズは、こんなに感じやすい体をしていたんだな」
「だ、だって、それは、フィンが触るから」
「俺が触るから感じるのか?」
「……うん。あっ!」
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