第三章『くたびれた青春』

1/94
68人が本棚に入れています
本棚に追加
/630ページ

第三章『くたびれた青春』

第二章のあらすじ 千尋(ちひろ)は、そのスタイルの良さと誰にでも優しい性格で、数々の女子生徒の憧れだった。 そんな彼女のいる学校に、突然テロリスト集団が攻め込んできたが、相変わらず千尋のスタイルは、良かった。すらっとのびた手足に、陶器のように滑らかな首元。小さい顔に、主張しすぎないほどの、ぷっくりとした唇。テロリストの手口(てぐち)と名乗る男性は、その手に持っていた銃の、冷徹な光沢で3ーCの生徒達の不安を煽ったが、千尋の唇のピンクは、そんな残酷な現実にも、色をつけるように躍動した生命を想起させるのであった。 同じくクラスメイトの大星(おおほし)は、テロリストとの戦いを宣言! 怯える3ーCの生徒の中でも、ひときわ目立つのは、千尋の柔らかい髪。 ふんわりとしたショートカットは、少し明るく、まるで彼女の性格をあらわしているようだ。彼女が動くたび、シャングリラのように揺れる髪は、金木犀のような甘い香りでクラスの男子はドッキドキ! このドキドキはきっと、銃によるものなんだ!と皆が高鳴る鼓動を隠しても、恋のキューピッドは気付いているんだぞ! 果たしてテロリストとの戦いの結末は?
/630ページ

最初のコメントを投稿しよう!