第二章『受験戦争前の戦争』

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「いいよですね!ちっけんも終わったのでですね!」 彼女は外国から来た生徒で、ジュード・リ・オマメちゃん 不思議なイントネーションで礼儀正しい彼女は隠れファンの多い密かな人気者。 「うん!そうだね片付けしちゃった方がノートに書けるもんね」 「ひっひっひっ千尋ー?ちっけん中にまずノートだしちゃいけないんだよー?」 「陸子、オマメちゃん馬鹿にしてるでしょ?」 私は少し蝶羽さんに嫌味を感じた。 「まあまあ2人とも片付けをするんだろ?」 「はい!手忠様!!」 蝶羽は先ほどとは打って変わって目を輝かせている。 ……そういう事である。 恋する女性はここまで変わるのかと思いながらも自分の奇下に対する気持ちもこんな感じなのかな?と疑問を残した。 「それですよ、私の事での口喧嘩は良く感じないのです。」 「ごめんねオマメちゃん」 そういい私達の班も片付けをはじめた。
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