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次の時間は実習であった。
いつもの席に着くとずっと廊下にたたされていた事から座れる快感が来る。
「ふうー」
やっぱり教室の机は良い、僕は背筋をのばす。ついでに現金をばらまこうとしたけど辞めた。
「なんだばらまかないのか」
「お!六郎!なんか久しぶりだな」
「廊下では何があったのか言え」
「え?何もなかったよ?」
六郎にばれたら色々とめんどくさそうだった。
「本当か?」
僕は強く頷く
「ならいいけど、お前俺の大星に手を出したらどうなるか分かるよな?」
六郎は普段見せないような残忍な顔で僕の胸ぐらをつかんでくる。
「わかってるよ!ってか六郎そんなキャラじゃないじゃん!」
僕は必死に殴られないように抵抗しながら彼のキャラがブレテきていることを指摘した。小説内ではあまりキャラがぶれない方が作者も書きやすいのだ。僕ってなんて作者思いな主人公なんだろう。我ながら誇らしい。
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