第二章『受験戦争前の戦争』

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「まったく、これだから洋一は。女の情報網の速さと女心というものが分かってないね」 「??」 僕には意味が分からなかった。作者にもわからなかった。なんで他の女の子とアドレス交換したのがそんなにまずいんだ?しかもあれは断れる雰囲気じゃないし。大体もし仮に魅子の言うとおりだったとしてもなんで千尋がそのことをしっているんだ?なんで? みんなでご飯を食べた後、僕は自分の部屋に戻り、その謎を解明しようと頭をフル回転させていたが、結局解けず仕舞いだった。女心というものは六法全書よりもわけがわからない。こんな時は本人に聞くのが一番なのではないだろうか。そう思い携帯を開き、メールを作成する。
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