第二章『受験戦争前の戦争』

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ーー8月26日 週末休みが明けた久しぶりの学校、何となく今日は神経を使いそうな1日だな ボサボサの長い髪を少しだけ直して学校へ向かった。 はやく学校に着いたので教室の生徒の数はまばらであった。 無意識に千尋(ちひろ)大星(おおほし)の席を見る……大丈夫 まだ学校には来ていない様だ。 「……きーちゃん、おはよう」 「うわ!」 安心した傍から大星が教室に入ってきたので僕は情けない声を出してしまった。 「……?? そんなに驚くことはないだろ?」 そう言ってさっさと大星は席に着いてしまう。 僕も席について皆が学校に来るのを待った。 今日はみんなにとっておきの話がある!!今朝トイレを詰まらせたのだ!! 「よーし言うぞ!次来た人に言うぞ!!」 ガララーー 教室のドアが開く
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