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パァァァンーー
追い打ちをかける様に僕達の不安を煽る、どこか遠くで銃声が聞こえた。
「ひえええん悪戯じゃないの!?」
先生は敵の味方であるが名演技をした。お上手だ。
「……もう嫌だ!!」
沖野は銃声に怯えて、らしくない大声をあげて泣いた。
誰かの不安は不思議なもので、まわりのみんなの脳にも電気の様に一瞬にまた直接的に伝わる。
「おい!!どういう事だよ!!」
校内放送は返事も無く僕達は途方にくれている。
「携帯電話!!誰か警察に連絡するんだ!!」
手忠はクラス全体に投げかける様に言う。
その瞬間遠くに見える巨大ロボットは、周辺の民家に視線を向けた。
激しい音と光と大爆発、悪夢がまたも歩みをはじめる。
「誰か!!急いで!!」
手忠君は携帯電話を持ってないのかな?とても人任せだよね?
焦っている手忠は訳もわからなく頭も回らない、携帯電話を持っているのに立派なスマートフォンを。
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