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身長は僕とあまり変わらない、屈強そうなイメージと違い細身の長髪な男性。ゆるい曲線のつり目にずっと笑っているような口、黒い髪はほんの少しのくせっ毛がある
そしてすぐに目についた、彼の左手には初めて見る重量感のある銃器。
適当そうな雰囲気だったためか思っていたよりも恐怖は無い。
それとも確実な死の臭いに、覚悟を決めていた冷静があったのかもしれない。
「単刀直入に言わしてもらうぜ?お前達の中にサイコを知る奴はいるか?」
教室に返事は何もない
「まあーそう堅くなるなって、黙っていても良い事は無いぜ?」
少しざわつく教室。しかし僕はその言葉にピンと来るものは何も無かった。
おそらくこのざわつきは他のクラスメイトも同じだろう。
「……ふう、そうか!!それがお前達の答えだな」
彼は溜め息をついて左手を微かに動かした気がする。
その瞬間
「私は知っている」
教室の何処からか声がした、正体は大星であった。
彼女は席を立つ、クラスメイトはみな大星に視線を集めた。
「ほほう?お前が?ひゃはははは!!!」
左手の銃をもてあそびながら犯人であろう男性は大笑いした。
笑いが収まると右手で下唇をさすりながら彼は続ける
「そうかそうか?じゃあお前は俺たちに着いてきてもらう」
静かに頷くと大星は彼のいる教壇まで歩いていった。
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