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「俺も知っている!」
「……私も知っています」
上岡と沖野も続く。きっと皆にも何か感じる事があったのだろう。
「わいもわかる!!」
「ワカルゾ!モチロン!」
「私にわからないわけないじゃない!!」
やがてクラスメイトはみんな名乗りをあげて座っている生徒はいなかった。
「ひゃははははは!!!なんだなんだ?気持ち悪いクラスだな?ひゃははは」
彼は何が面白いのか笑いがとまらないようだった。
「おもしれえな!まあ黙ってた所で死ぬのは見えていた事だ!」
「待って!!関係ない人間を殺すのか?」
大星の感情的な様子を初めて見た。
「本当に関係がないなら殺す……うろちょろされるのはウゼーからな!!」
「皆を巻き込むのは駄目!!」
「つまり関係ないと言っているようなものだぞ?」
「待って!!大星!!俺たちは本当に知っている!!」
「ああ!!クラスで話題になってたからな!!」
「俺は知らないから帰ってもいいかな?」
六郎は、ぼそりと空気を読めない発言をしたが、きっと僕にしか聞こえなかっただろう。
大星は教壇で彼を睨んでいる。彼は一度僕達を見て言う。
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